血糖とは、血液中のブドウ糖

一般に血糖とは血液中のブドウ糖のことを指しています。
ブドウ糖は全身の細胞に必要なエネルギー源になるもので、炭水化物を食べた場合には腸でブドウ糖として吸収され、血液に乗せ、すぐに全身に運ばれます。

食後の血液中には、このように炭水化物を消化・吸収したブドウ糖があり、空腹を感じているときは、グリコーゲン・脂肪・タンパク質からつくられるブドウ糖があります。

血液中にある血糖は細胞中に取り込まれ、細胞のエネルギー生産で消費されるので、インスリンとグルカゴンというホルモンが血液中の量(血糖)が一定になるようにコントロールしています。
しかし、特に糖尿病などの病気では、インスリンの働きが悪くなっているため、血液中の血糖が多くなっている状態(高血糖)が続きます。

血糖を検査することで、高値であれば高血糖や糖尿病が、低値ではホルモン異常や内臓疾患のことがわかります。また、糖尿病では、合併症の進展を抑えるために血糖値測定は欠かせないものとなっています。

血糖の基準値

  • 空腹時血糖   … 70〜109mg/dl
  • 食後2時間血糖 … 140mg/dl未満

血糖値異常で疑われる疾患

  • 高値の場合 ... 糖尿病、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症、膵炎、肝炎、肝硬変、末端肥大症、褐色細胞腫など
  • 低値の場合 ... インスリンノーマ(膵島線種)、糖原病、肝臓がん、ガラクトース血症など

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