インスリンと成長ホルモンは拮抗する

成長ホルモンの分泌を促進する因子は .....
  1. ブドウ糖や脂肪酸などの血中エネルギー基質の低下(血糖が低下)
  2. アミノ酸の循環血中濃度の上昇(たんぱく質の摂取)
  3. 精神あるいは身体的ストレス(痛覚刺激、多量の出血、激しい筋運動)
  4. 血中インスリンの低下
  5. 就寝
などがあります。 成長ホルモン(GH)の働きには .....
  1. アミノ酸の細胞内への輸送を促進し、タンパク質への合成を増加させる。
  2. 体内に広く分布するソマトメジンの働きを介して骨端における軟骨形成を促進する。
  3. 血糖値に対してはインスリンと拮抗的で血糖上昇作用があり、インスリンによるブドウ糖取り込み作用を減弱させる。つまり、成長ホルモンは糖の消費を抑制する。(インスリン抵抗性)
  4. 過剰になると、糖尿病を誘発する。(GHはインスリン抵抗性ホルモンの1つ)
などがあげられます。

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食事の摂取とGH分泌の関係

食事を摂取するとGHの分泌とインスリンの分泌は相互に関連して変化します。
食事をすると .....
糖に反応してインスリンが分泌され、ブドウ糖やアミノ酸の筋肉細胞への取り込みが促進されます。筋肉細胞内では取り込まれたブドウ糖からグリコーゲンへの合成が亢進します。
食後の時間が経過すると .....
血液中の血糖値が低下することで、その低血糖に反応してGHの分泌が起こる。 GHによるアミノ酸の取り込みとタンパクへの合成が盛んになります。

しかし、インスリン分泌に問題があったりインスリン抵抗性を抱えていると、 血糖が低下しにくくなることで、GHの分泌も危ういものとなり、
タンパク合成に問題が生じ、筋肉が減少、器官では萎縮などがおこり、痩せていきます。

糖尿病前の高血糖値の人は .....
● インスリン分泌の補完も考える
  (食品の植物性インスリンを利用する)
● インスリン抵抗性の改善には、
  内臓肥満ーー肝臓や腸間膜での脂肪蓄積ーーを解消して
  インスリン抵抗性を生んでいるサイトカインの分泌を無くすこと。
  多くの場合、活動量に見合うカロリー摂取と、
  運動をすることで解消できます。(薬剤のGHの補給は考えない)

GHは、内臓脂肪皮下脂肪組織で作用が違う
GHが内臓蓄積脂肪の分解をより特異的に促進し、内臓脂肪蓄積抑制作用がある一方で、 皮下脂肪組織に対しては、脂肪細胞増殖を促進し皮下脂肪蓄積に促進的な作用を持つ。
(東邦大学医学部付属佐倉病院)
体脂肪は、内蔵脂肪が落としやすいのですね。

糖質と脂質を減らし、高タンパクの食事にし、
ビタミンとミネラル、水分の摂取を十分にすること。
(ご飯は、最低でも一日に茶碗一杯、食べること)


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