強靱な意志は腎が支えている(腎臓)

腎臓とネフロン

強靱な意志は
腎臓副腎が支えています。

腎の萎縮は老衰に向かう
と言われます。
全身を浄化する腎臓とホルモン分泌の副腎が疲れていては、元気旺盛は難しい。 漢方では、泌尿器の腎臓と内分泌器の副腎を一緒に考えます。
ここでは泌尿器の腎臓を取り上げます。 (副腎はこちらから

腎臓での最大のトラブルは慢性腎不全になったときの「人工透析」ですね。 体にたまる老廃物を排出できなくなってしまったものですが、徐々に間質(尿細管)が硬く小さく縮んで腎萎縮となっていったものです。
しかし、このような腎臓疾患でもその初期には自覚症状がありません。

腎臓の異常に気づきやすいのは、尿とむくみです。排尿の回数や尿量が少なく(多く)なった、朝起きると顔(特にまぶた)がむくんでいる、足のすねや甲がむくんでいる、などのことや、倦怠感(けんたいかん)や疲労感、食欲不振などや、血尿がでることもあります。

この程度このと、自己判断しがちですが症状が続くようなら、 腎臓の異常を疑ったほうがよいでしょう。
腎臓の疾患は、高血圧、貧血、高カリウム血症、骨ミネラル代謝異常などにも関係していますので、早めの検査を受けるようにしましょう。

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"やる気がでない" ときの

腎臓を元気にする方法

 ▼ 腎臓のために「しないこと」 NGが7個あります
 ▼ 腎臓のために「したいこと」 Goodが4個あります

注意) 腎臓病の予防と治療では、塩分などへの対応方法が異なります。
(医師の診断のもと、食事に注意するようにしましょう)
塩  分  ..... 少なく(予防)   少なく(治療)
タンパク質  ..... 十分に(予防)   少なく(治療)
カリウム  ..... 多めに(予防)   少なく(治療)
※ 野菜はカリウムやリンを多く含みます。 ※ カリウムが多いバナナは腎臓に不安があるときには注意です。

腎臓は、老廃物や余分な水分を血液から排出し、体液の恒常性を維持するのが主な役割。 老廃物はタンパク質が分解されたときに多く作られやすく、タンパク質や食塩をとりすぎると腎臓に負担がかかります。
・尿生成を通じて、細胞外液の恒常性を維持する(Ph値の調節)
・尿素などのタンパク質代謝物を排出する ・ビタミンDを活性化するなど内分泌と代謝調整をする

心臓から送りだされる血液のおよそ1/4が腎臓を通り濾過されているのですが、1分間には0.8から1.2リットルもの血液になります。
腎臓では一日にあたり180リットルもの尿(源尿)がつくられていますが、実際にでてくる尿は1.5リットルほど。老廃物を濾しとる「糸球体」の網の目がつまると腎不全です。 こうなると人工透析をすることになりますね。

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腎臓のために「しないこと」

  • 腰回りを冷やさない
    > 腎臓が冷える、それだけで、尿の回数や色の変化、むくみ、疲れや目のクマなどが現れやすくなる。
    > 不妊症や精力の低下、インポテンツは腎臓や副腎の冷えが大きく関わっている。
    > 腎臓が冷えているときは、尿の色が無色の透明になっていくので、腰回りを温める、夏でもカイロを使う。もちろん、毎日のお風呂で温まること。
  • 塩分を摂りすぎない(薄味)
    > 塩分の摂りすぎは腎臓の負担になり、高血圧やむくみの 原因となる。
  • 過労を避け、夜更かしなど生活リズムを乱さない
    > 睡眠不足や身体に負担をかけることは避け、規則正しい生活をする。
  • ストレスをためない
    > ストレスは腎臓の細動脈を収縮させるため、腎臓への血液量を減少させて 腎機能の低下を招く。
  • 加工食品に多いリン、加工食品を食べ過ぎない
    > リンは酸味として加工食品や清涼飲料水、レトルト食品などに使われることが多い。
    > 健康体であれば食事で摂取したリンは全て排出される。
    > 過剰になると、カルシウムバランスの悪化、副甲状腺機能の高進、腎臓への負担が心配される。
    > 通常カルシウムは骨や歯に沈着しますが、透析患者では、体の中のリンが過剰になることでカルシウムと結合して、骨や歯以外の様々なところにハイドロキシアパタイトとして沈着します。腎臓に不安がある場合は食べ過ぎに注意しましょう。このことが狭心症・心筋梗塞・心不全・不整脈・脳梗塞・脳出血などの心血管疾患につながります。
  • メタボや糖尿病、高血圧や貧血にしない
    > 腎臓からは造血ホルモンのエリスロポエチンが分泌されていて、貧血は腎臓の負担を増す。
    > 高血圧では濾過機能が正常に働きにくくなる。
  • 体を動かしすぎない(腎に不安があるとき)
    > 疲れを感じるときの過度の運動は老廃物をさらに増やすため、腎臓の負担が大きくなる。
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腎臓のために「したいこと」

  • 必須アミノ酸が多い(アミノバランスがよい)タンパク質を食べる
    > 卵、牛乳、肉、魚、大豆製品など。
    > 体を維持するための最小限のタンパク質は30〜40g(0.6g/体重1kg)。厚生労働省が望ましいと定める1日あたりのタンパク質摂取量は、体重1キロにつき1グラム、体重60kgでは60gです。筋力を付けるときは更にプラスです。★ 腎炎食では最低限の量に制限されます。
  • ミネラル不足に旬野菜を野べる
    > 体液、特に細胞外のphバランスにはカルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルが働いている。★ 腎臓に不安があるときは、カリウムや塩分は控えめです。
    > 腎臓でも動脈硬化がおきる。カルシウム不足に注意して「糸球体」を守りましょう。
  • 肉料理を少なくし、濃い味つけをしない
    > 脂質や塩分の摂取が多くなると高血圧になりやすい。
    > 1品だけ、みそ汁は普通にして、あとの料理はダシなどの味つけを工夫して減塩すると、味覚を満足させやすい。
    > ハムやソーセージ、練り物、調味料は塩分が多い。
    > 腎疾患でなければ、過剰な塩分にはカリウムでバランスさせることができます。
  • 適切な水分摂取
    > 一日中、安静にしていても約1.5リットルの水分摂取が必要。水分補給は腎臓の負担を軽くする。 (慢性的なむくみがあるときは医師に相談する)


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