インクレチン関連、続々と国内承認へ

国内初のGLP—1受容体作動薬と、国内では2番目のDPP—4阻害薬が、11月27日に製造承認されました。

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は11月27日、インクレチン関連の2型糖尿病治療薬として注目されているノボノルディスクファーマのビ クトーザ皮下注(成分名=リラグルチド)と、ノバルティスファーマのエクア錠(ビルダグリプチン)の承認を了承した。ビクトーザは、膵β細胞上のGLP— 1受容体に作用してインスリン分泌を促進する国内初のGLP—1受容体作動薬。一方、エクアは、2番目のDPP—4阻害薬となる。

インクレチンは、食事摂取に伴い消化管から分泌され、膵β細胞に作用してインスリン分泌を促進する消化管ホルモンの総称で、GLP—1もその一つ。しか し、GLP—1は、細胞表面や血中に存在する酵素(DPP—4)により短時間で分解されてしまうため、治療薬として利用するのは困難とされてきた。ノボノ ルディスクは、GLP—1の構造を一部変更してDPP—4による分解を受けにくくし、1日1回投与(皮下注射)を可能にした。

一方、DPP—4阻害薬もインクレチン関連薬で、DPP—4の作用を阻害して体内にあるGLP—1の血中濃度を維持することにより、膵β細胞からのイン スリン分泌を促進する作用メカニズムを持つ。今年10月に万有製薬と小野薬品工業のジャヌビア錠/グラクティブ錠(シタグリプチン)が承認を取得済み。



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